徒然なるままに本と日常

生きづらい新入社員が綴る日常と本のこと

マルドゥック・スクランブル The Second Combusion 燃焼

📖あらすじ(本文より抜粋)

緊急事態において科学技術の使用が許可されるスクランブル-O9。人工皮膚をまとって再生した
バロットにとって、ボイルドが放った5人の襲撃者も敵ではなかった。ウフコックが変身した銃を
手に、驚異的な空間認識能力と正確無比な射撃で相手を仕留めていくバロット。その表情には、強大な力への陶酔があった。やがて濫用されたウフコックが彼女の手から乖離した刹那、ボイルドの圧倒的な銃撃が眼前に迫るーー緊迫の第2巻!

🌱感想

科学技術により生命を救われネズミ型の万能兵器を身に纏うバロット。自分の殻に閉じこもり我慢を
重ねてきた少女は、圧倒的な力に酔って濫用してしまう。安全な居場所、守りたいもの、追うべき
犯罪、力の使い方…。少女は強くなる。

力を得たバロットが使い方を誤るこの2巻の
表紙だけ、ウフコックの姿が見当たらないんですよね…。泣きそう。裏切ってしまうこと、間違った
使い方をされること、それでもお互いに傷ついた
心を感じあって成長できること。もう人間ではないのにやっと人間になり始めた少女と、紳士的な兵器は歩み寄る。

バロットを一度殺したシェルの犯罪の証拠を探す
ため、「楽園」を訪れますが、個人的には生首の
おっさんが出てきた辺りからどんどん面白くなっていきました。物語の方向性が見えたというか…。

楽園の技術たち(?)もとても興味深くて、SFの魅力が詰まった宝箱みたいな場所でした。
この先のシリーズでまた登場するといいな。